日本と英国 道路が多いのはどっち?

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   「ガソリン税にちょっと待った」シリーズは玉川徹リポーターの報告。国会の現状は、ガソリン税、暫定税率、道路特定財源の一般財源化、と言葉が踊って少々ややこしい。要するに、道路はなぜ特定財源でつくらなければならないか、一般財源にしてそこから捻出してはいけないのか、が論議の中心のようだ。

考えられない

   玉川の説明によると、キーワードは選挙だという。

   当時の小泉首相のもとで聖域なき構造改革が叫ばれ、一般財源化もその一環として打ち出された。小泉人気が高く、逆らえば選挙にマイナスと判断した議員さん方は、異を唱えなかった。そして、05年の郵政選挙で自民は単独過半数の圧勝。小泉内閣を受け継いだ安倍内閣も改革路線を続けようとしたが、首班に前任者ほどの指導力がなく、次第に尻すぼみに。道路特定財源もほんの一部が一般財源化されただけで、骨抜きになる。

   安倍首相(当時)が、「どこが骨抜きになっているんでしょうか」と記者に向かって力なく笑って反論する映像も今はむなしい。アレコレの不祥事も重なって、昨2007年の参院選で自民党は歴史的惨敗を喫する。その敗因を自民の先生たちは、かつて自分たちが主張していたバラマキを、民主党が子育て手当や農家の所得補償などの公約に盛り込んだため、と認識した。次の選挙は、旧来の自民党に戻らなければ、また負けると解釈したわけだ。すべての道は選挙に通ずる!?

   山口一臣「空気を読めてない。世論の多数は一般財源化なんだから」

   大谷昭宏「ガソリン税を下げるかどうかと一般財源化、是か非かは別の議論だ。東国原知事が『命の道路をつくる』と言っているが、『命』というなら、どうして一般財源ということで、国会で堂々と議論しないのか。日本は命の道路をなくすような国ではない」

   山口「道路が必要なのではなくて道路工事が必要なんだろう。道路が足りないというけど、国土の広さの対する道路の総延長の割合は、アメリカが0.7、イギリス1.6、イタリア1.59、日本は3.16だ。道路がこんなに多い国はない」

   大谷「日本のセメント使用量はアメリカの10倍だ。考えられない」

   政府を攻めきれない民主党も力量不足というか、だらしないというか、情けないというか。ああ。 

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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