ずいぶん痩せてやつれた、と思わせる母親の姿だった。ミュージシャンの長男(29)が大麻所持の現行犯で逮捕されてから10日、ロザンナが会見を行なった。
「これだけはやってはいけないと小学生のうちから教えてきたのに。こういう形で法を破ったことは本当に許せません」
ハンカチを手に声は枯れ気味。
「まじめで、いい男だと心から思っているし、ずっと信じてきたヤツだから、よほど何かがあったと思っています」
ロックバンドを立ち上げ、2003年にメジャーデビューしたが、「07年7月に転機が訪れた」とナレーションが入る。このとき、長男は離婚して実家に戻り、子どもと離れ離れになったという。ロザンナのことばがつづく。
「父親になって、子煩悩だったのに。人間やり直せ、と言いたい。思いっきりひっぱ叩きたい」
涙がとまらない。
「悲しい涙ではないんです。悔しいんです。わたしが死んで彼が直るものならいつでも死ねます」
そう語るまなざしには、夫のヒデが1990年に亡くなって、女手ひとつで育ててきたロザンナの叫びが込められているようだった。
山口一臣「長女夫婦(ロザンナと同居している)と仲が良くなかったと聞いている」
あべかすみ(リポーター)「まだ、そのあたりはハッキリしていません。生活に時間差があって折り合いが良くなかったと伝えられていますけど」
木場弘子「父親が早く亡くなって、両肩に重いものを背負って厳しくやってきたのだと思う。それだけに今度のことは青天のヘキレキだったのでは。『いつでも死ねる』ということばにグッと来た。ロザンナさんの愛情が届けば、と思う」
村田晃嗣「18歳から成人年齢にと話題になっていますけど、むしろひき上げたほうがいいかも、という気がしないでもない。ヒデとロザンナ結成40周年記念のイベントもキャンセルになったみたいで残念」
確かに29にもなって親を泣かせるようでは心もとない。