笠井アナが「貴乃花親方異例の大出世です。最近のゴタゴタに一因があるようです」と、日本相撲協会が昨日(2月4日)発表した協会人事を取り上げた。
それによると、今回の協会人事の特徴は2つ。まず、理事だった高砂親方が役員待遇委員に降格。空席になった理事に、役員待遇委員だった九重親方(52)が昇格したこと。
もう一つは、九重親方の理事昇格で、空席になった役員待遇委員(審判部副部長)に若干35歳の貴乃花親方が抜擢されたこと。
笠井によると、現在の役員待遇委員は60歳代3人、高砂親方は52歳だから、35歳の貴乃花親方は格段に若い。九重親方が役員待遇委員になったのは38歳だし、異例のスピード出世だという。一方、理事の降格人事は非常に珍しいケースで、高砂親方の場合は朝青龍騒動が響いたようだとも。
ところがキャスターの小倉は、「スピード出世」という番組の“評価”に不満があるようで「若くして横綱になって、引退も早かった。親方になった年数から言ってそんなに早くないんじゃないか」と。
まあ、抜擢人事云々はともかく、八百長報道をめぐる民事訴訟は継続中だし、時津風部屋の若手力士急死事件、朝青龍騒動と不祥事続きの相撲界。何をどう変えるつもりなのか今回の協会人事をみる限り不透明。
ニューズウィーク日本版編集長の竹田が「貴乃花人事のニュースがなかったら、去年あれだけ問題を起こしたのに、協会は誰も責任を取らないのかという話になったと思う。だから若干『目くらまし人事』のような気がする」。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト