中国農薬入りギョーザの波紋が全国に広がっている。しかし驚いた。中国製食品の安全性が疑問視されていたにもかかわらず、学校給食から日々の夕食の惣菜まで、これほどまで日本人の食生活に中国製が“浸潤”していたとは!!
今朝の『朝ズバッ!』は昨日の続き、この話題をトップニュースで扱った。
『中国製“農薬ギョーザ“全国で410人体調不良訴え』『天洋食品製、88品目の販売中止要請』『無関係の中国製食品まで排除相次ぐ』
みのが「大きな事件になりました」と、フリップに書かれた活字を追いながら言い放った。
「自分で料理をすることがどんどん薄れてきている。出来上がっているものに頼るからこうなる、という人もいました。安かろう、便利だろう、手軽だろう、そういうものが日本の食文化を脅かしている。脅かしているだけじゃなくて日本の文化が滅びるかも知れませんよ」
ちょっとこれは一面だけ見た意見ではないか。確かに昔の主婦に比べ、今の主婦が料理に費やす時間はグッと少ないかもしれない。しかし、公共料金始め、高い教育費、さらに諸物価の値上がり。主婦の多くは共稼ぎをしないと生活できない。料理に手間、ヒマかける余裕がないのもことも事実。
高額所得者?のみの家はほんの一握りであるとをお忘れなく。
農民連食品分析センター所長の石黒昌孝さんが「今の検疫官は344人程度、圧倒的に少ない。すぐに検疫官を増やすことが重要」とコメントしていたが、安心して食べられる体制にまで検疫官を増やすのは不可能に近い。
番組でも報じていたが、天洋食品は国内向けには製造していないで、ほとんどが日本向けだそうな。今、必要なのは、中国に製造委託している日本の輸入業者が、委託先の工場に正しい衛生管理、品質管理を教え、輸入食品には責任持つことだと思うのだが...。
ジェイティフーズの岩井睦雄取締役の記者会見を聞いていたら、「検査は2度やっている。現地の工場と国内ではコープさんが...」。輸入窓口に双日食料が入っているとはいえ、ジェイティフーズはノータッチということではないか。
スポンサーを気にしているのか、この点が触れられていないのが気になる。