NASAの探査機が火星で撮影した映像に、人に似た姿のものが写っている――と、騒ぎになっているそうだ。
問題の写真を見ると――人によく似た生き物が、地面に足を投げ出して座り、腕を“宙”に伸ばしているかのようだ。
「岩でしょ」と小倉智昭。
「人ですね」とコメンテイターの友近。
「これを見て、ロダンの像(『考える人』のことらしい)は宇宙人をかたどったのかと思ってしまいました」と笠井。
スタジオの反応はさまざま。しかし、いつも薄味で、何を考えているのか不明系の佐々木恭子アナが、珍しく「えー!?」とはげしく反応、主張したので、ここでは彼女の意見をフィーチュアしてお伝えしよう。
「腕を伸ばしているように見えるけど、絶対見え方(の問題)ですよ」「地球外生命が、人間と同じはずがない!」。興奮気味に語る佐々木。
小倉が、部下の誤りを教え諭すかのように言う。「それは人間の驕りですよ」。人類が宇宙でワン・アンド・オンリーな優れた存在だと思ったら大間違い、的なことを言いたかったのだろう。
こうなると、「そうでしょうかねえ」と曖昧な微笑と答えになるのが常だが、今日の佐々木は、まだとまらなかった。「いえ、生命体はいてほしいですけど、こんな同じような生物がいるとは思わない」
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト