『総長兼学長が強制ワイセツで逮捕』。キャンパス内を襲ったこのニュースに唖然、呆然としない学生はいなかったろう。
今朝の『朝ズバッ!』は、警視庁に昨日(1月21日)逮捕された東京福祉大学の総長兼学長で教授の中島恒雄容疑者(60)=東京都豊島区=を大きく取り上げた。
調べによると中島容疑者は昨2007年2月、大学総長室に女性教員(41)を呼び出し、約1時間にわたり無理やりキスをしたり、体を触ったりするなどのワイセツ行為をした疑い。
中島容疑者は「身に覚えがない」と否認しているというが、他の女性職員数人からも被害の訴えが出ており、警視庁は余罪があると見ている。
東京福祉大学は2000年に開校した歴史の浅い大学だが、そうそうたる経歴の教授陣をそろえ、高齢化社会のニーズにこたえて社会福祉士や精神保健福祉士の国家試験では多数の合格者を出している。
また、昨年8月には週刊誌で『就職率ナンバー1』と取り上げられたばかり。
充実した教授陣、実績という印象とは裏腹に、同大ホームページに掲載されていた中島容疑者の略歴欄には、清和天皇の末流、小笠原源氏の流れをくむ茶屋四郎次郎清延第17代目直孫・・・と、福祉の大学と無関係のことが書かれ、正直うさん臭さが。
しかも番組によると、中島容疑者は、11年前にも経営していた専門学校で、女性講師に乱暴しようとした婦女暴行未遂の逮捕歴があった。このときは示談が成立し起訴猶予になっている。
福祉の大学の総長兼学長、教授という3つの仮面をかぶった女性の敵。仮面が剥がれた昨日、学校側が記者会見を行ったが、「本人は、勤めている学校関係の役職を退任する意向を示しています」と説明、わずか30秒で一方的に終了してしまった。
学校側が戸惑うのも無理ない。しかし、もっと戸惑っているのは、約1500人在籍しているという学生たちだろう。
スポーツプロデューサーの三屋裕子は「介護福祉士のニーズが高まっているのに、大学のトップがこんなことをして・・・被害を被るのは学生たち」と、言葉少な。