大阪府守口市で起きた、生後18日の赤ちゃん殺害事件は「いくつかのナゾが残されています」と、大竹リポーターは切りだす。事件の経過はこうである。
18時45分ころ、山中いづみさん(22)宅に黒いジャージにニット帽、白いマスクをつけた170センチほどの男が玄関から侵入。男はまず、いづみさんの長男、生後18日の禮弥ちゃんの鼻、口を粘着テープで覆う。泣き出したからのようだ。ついでいづみさんを脅して、やはり粘着テープで口と手足を拘束、冷蔵庫にグルグル巻きにする。そして、今春、大学生(21)と結婚予定のいづみさんへの出産祝い金数万円を奪って逃走。
以上は目には粘着テープを張られていなかったいずみさんが語る一部始終だ。
数時間後、帰宅したいずみさんの母(48)が発見して通報。禮弥ちゃんは病院に運ばれたが、窒息のための死亡が確認された。いずみさんにケガはなかった。
大竹の報告によると、現場周辺ではここ2、3カ月、女子の下着を奪われたり、ひったくりがあったりとザワザワしており、事件当日も山中さん宅から30メートルほどしか離れていない家で900万円を盗られる事件があったという。
なぜ、いずみさん宅が狙われたのか。いずみさんの話では、18時ころインタホンが鳴り、玄関を開けたが誰もいなかった。そのまま、玄関のカギはかけなかったとのこと。
田宮榮一・元警視庁捜査一課長は「大の大人を冷蔵庫に張りつけるのは、被害者が暴れたりするのでかなり難しい。床の上でテープを巻けばいいわけだから。その点では、めずらしい稚拙な手口です」という。
スタジオ陣も次々と疑問を呈する。
「凶器で脅されてしばられたのか」(八代英輝)
「相当、テープを巻かないと動くよね」(テリー伊藤)
「電気のついた家に入っていくのは大胆」(八代)
大竹は、「山中さんの家庭事情を知る者?!」の犯行ではないかと推理する。
警察力が試されるところである。