とくダネ!のキャスター小倉智昭は、とにかく物知りで、先見の明がある。この番組を見てるとそう思わざるをえない。視聴者は、ほとんど毎日のように、そのことをリマインドされるのだから。
スポーツ(とくに陸上)選手が活躍すれば「デビュー当時から注目してたけど、いつかはやってくれると思ってましたよ…」。ハンドボールで「中東の笛」が問題になると「10年前から知っていた」。
海外の大物バンド・アーティストの話題がでると、“初”来日公演を見た思い出話。小倉が観てない初来日公演など存在しない。あるいは、小倉が初来日公演を観ると、必ず大物になるようである。
さらに、本日は小倉が経済問題でも優れた目利きだと証明された。日本の株安やサブプライムローンなど、経済問題を雑多に扱う企画の冒頭で小倉は言う。
「2年以上も前から、(ボクは)『アメリカの住宅ローンはおかしい』って言ってたじゃないですか」
「以上も」とわざわざ付けて、コダワリをのぞかせる。「(当時は)誰も耳を貸さなかったけど」と堂々の勝利宣言だ。
隣席の佐々木恭子アナは「言ってましたね、バブルだって」とうなづく。わりと珍しいケースなのだが、今日は第三者による証明付きである。
文
ボンド柳生