臨時国会が終わって、すぐ通常国会だ。最大の焦点はガソリンの暫定税率延長の是非。解散・総選挙の時期もにらんで、平沢勝栄(自民)、赤松広隆(民主)両代議士が出演した。
暫定税とはなにか。ガソリン1リットル150円の中身はこうなっている。
消費税 7.1円
ガソリン税 暫定 25.1円
本来 28.7円
石油・石炭税 2.0円
本体価格 87.1円
民主党はこの暫定を切れという。ガソリンは25.1円/リットル安くなる。
「道路整備が必要だった時期に決めた緊急避難。だから本則にもどすべき。必要な道路は作るが、冬柴さん(国交相)のいう今後10年間に59兆円なんていらない」(赤松)
対して自民党は、自治体の道路整備の要望が多いのだから、このまま延長すべしと。
「地方の財源にアナがあいてしまう。地方だけじゃなく、東京にも必要だ。全国の開かずの踏切の半分は東京にある。無駄なものは作らないが、立体交差と通学路は必要」(平沢)
とまったく、話は平行線だ。ANNの世論調査では、延長を支持しないが74%、支持するが17%と、圧倒的な不支持だった。スタジオの風は自民にきつい。
鳥越俊太郎「道路は暫定ではなく、本来の税金の中でやるべきではないか。足らなければどこかを削るのが筋」
平沢氏「地方へいく暫定分が1兆6000億円ある。これがなくなったら、地方は立ち往生してしまう」
萩谷麻衣子「自治体と国民の声が乖離しているのもおかしい。自民党は10年延長というが、本当に必要かどうか検証したのか」
平沢氏「それはこれから検討する」
三反園訓「道路の財源はいま余ってるでしょう。一般財源化するという、そういう中で暫定延長はおかしなことだ」
で、衆参のねじれから、再可決になるのかなど、生臭い話になったが、同じ世論調査で再可決の支持、不支持は24%対58%でこれも圧倒的。ただ、民主の泣き所、先のテロ特措法の採決で、小沢氏が退席したことには、「問題だ」が78%もあった。