昨年の漢字「偽」のはしりとなった不二家の食品偽造から1年。フランチャイズ店の多くが、なんとか再起へ動き出している中、東武動物公園で40年続いた店を閉めた人がいた。不二家本体に将来図がない、というのが理由だった。
不二家のフランチャイズ店は、796 店が623店に減った(173店が閉店)が、不二家が各店に送った契約文書に、「営業支援にあたって、損害賠償を求めない」という一札がはいっていた。この店主は「不二家の将来図があって、この合意書なら納得できるが、それがないままでは、納得できなかった」という。不二家の櫻井康文社長は、「支援金を払うにあたって、十分説明している」というが、この店主には、納得できなかった。
ストーリーにはもう1人の店主が登場した。小川町店の清水勤さん。クリスマスは再起を占う最初のイベントだったが、その矢先、またも賞味期限切れのマドレーヌを詰め合わせたというのが明るみに出た。清水さんも昨年、2店のうち1店を閉めている。そのうえさらに・・・と悪夢の二の舞も覚悟したが、幸いクリスマスの売り上げは2割り増しだった。
はいいのだが、この2つが交互に出てくる展開は、まるでなぞ解きである。関連しているようで無関係。契約の問題と賞味期限切れの話もまた、無関係。さあ、コメンテーターがどう反応するかと見ていたら・・・
白石真澄は、「業務再開までに、どれだけ本社が誠意をみせたか」
鳥越俊太郎は、「賞味期限切れってのは、考え直した方がいいんじゃないか。これ食べられるんですよ」という方へ進んだ。「商品としては投棄されるわけで、もったいない」
石丸幸人も「8割の人が、モノによっては食べてるんでしょ」に「ボクも食べてますよ」と鳥越。「いや、ボクも食べてますけど、だまされたという感じで出ちゃう」
伊集院光は「ただ、決まりを守れないというモラル感の問題は別で、新しいものを作っても、それを押し込んでしまえば、また難しいことになる」
使わなかった映像をなんとか出そうということだったのかどうか。はじめの店主は顔を出しているのに、名前が一切でないという奇妙。同じ不二家だからって、一緒くたにするとはなんと乱暴な・・・