えん罪の決着がついた「志布志事件」に関連して、違法捜査の象徴になった「踏み字」を告訴した被害者に対して、検事が「あんたの言ってることは全部ウソだよ。このままだと逮捕するよ」といったという。おいおい、というような話。
明らかにしたのは、川畑幸夫さん。川畑さんは今年1月、事件の取り調べで「踏み字」をした濱田隆広・元鹿児島県警警部補を刑事告訴した。濱田氏は9月在宅起訴されたが、担当した福岡高検の検事が、川畑さんのいう「踏み字は10回以上」というのをウソだとして、被告に有利な「1回」という説を採用。さらに前述の発言をしたというのだ。
「びっくりして、エーッとのけぞった」と川畑さんはいう。
鳥越俊太郎とスパモニは、そもそもから事件のえん罪を追及してきた、いわば功労者でもあるだけにくわしい。
その鳥越は、「ひどい話だね。えん罪に鹿児島県警と鹿児島地検が関わっているので、この訴訟は福岡高検が担当になったんだが、やっぱり身内なんだな。普通いっちゃいけないことですよね」「法廷でウソをいえば偽証罪になるけど、取り調べの段階で偽証だというのは言い過ぎ。しかも、被害者を脅すような言葉は、ひどいね」
白石真澄は、「だから取り調べの段階をビデオに撮るとか、可視化が必要になる」という。
が、この日の追及はここまで。中村伊知哉が、「この問題、ここまで追及できたのはテレビの力だと思う」と相変わらずピンぼけコメントをかましたところで、チョンだった。
まあ、検察というのは日本一取材がしにくいところではあるけど、まあ、がんばってもらいたいものだ。