こんな獣医をめぐる控訴審判決が出た。
・時間外の診療は6万1800円
・猫の骨折治療を頼んだのに、骨折はそのままに皮膚をぬっただけで、30万円
・リスの手術を頼んだら、明らかに違うリス。「手術の跡がないじゃないか」といったら、30分待たされて、腹を切って縫い合わせたリスをもってきた、まだ血がたれていた。
・検査入院だった。帰ってHPを見たら、ひどい評判だったので、あわてて戻ったら、もはや段ボールの中で血塗れ。「肺炎による心不全」だと。他の病院で解剖したら、気管にビニールが詰まっていた。
とまあ、こんなことだ。都内の動物病院の院長。わずか4年のあいだに100件ものトラブルをおこし、そのうち5人が損害賠償を訴えた裁判の控訴審で東京高裁はきのう(25日)、被告の控訴を棄却。1審東京地裁の「316万円」の判決を支持した。勝った原告の1人は「あとは、獣医免許の取り消しですね」という。
1審判決は、(1)必要のない手術をして治療費を取ろうとした詐欺行為(2)計画的・常習的(3)獣医師の社会的信頼を裏切るもの――と認定している。
2審はこれを確認したわけだが、そのうえまた刑事事件にもなっているのだという。10月にやはりトラブルになった客に対する2件の暴行で起訴されていて、いまは東京拘置所にいるのだそうだ。
しかし、獣医師の免許剥奪は簡単ではない。裁判で罰金以上の刑や重大な背反、不正行為などが明らかになった場合、獣医事審議会が審議して農水相に答申する。内容は業務停止、免許停止だが、どこまでいけるか。いずれにしても判決が確定しないといけない。
なぜそんなところへいったの?とだれもが思う。問題は「深夜だ」とレポーターの高村智庸はいう。普通の病院は閉まっているので、ネットで調べると、この病院名が上の方に出てくる。「ホテル、美容室もある」なんて出ているので‥‥というのが多いという。「少し下の方に、この病院への苦情も出てるんですがね」
鳥越俊太郎は、「この場合は悪意があると思う。獣医免許の剥奪しかないね」
萩谷麻衣子は、「上告しても、すでに裁判所が事実を認定してますから、この時点で免許の問題を考えた方がいい」とまでいう。
山本博は「動物に対する愛情が感じられないね」
ものいわぬペットに不必要なメスを入れられたり、殺された被害にあった人たちは、収まらないだろう。診療しているところを飼い主に見せようとしない医師を信用してはいけない。