鳥越「ゆがんだ人ほどまじめに振舞う」

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   きっかけが廃棄物処理法違反というのが、何ともわびしい。これは、男にしかわからない感慨かも知れない。

要するに普通の男

   大阪・茨木で、汚物のついた子供用のパンツやパンティーストッキングを近所に捨て散らかしたとして、この2日逮捕された男のDNAが、14年前に梅田のホテルで起こった女性殺害・強盗事件の現場に残されていた体液のDNAと一致。大阪府警は強盗殺人の容疑で再逮捕した。

   この男、押谷和夫容疑者(48)は、もとは大阪のデパートの経理マン。まじめ一方で品行方正、3児の父、模範的な夫であったのだが、1995年に妻を心筋梗塞で亡くしてから、近所に汚物をまき散らすなど異常行動が目立つようになり、01年には勤め先の2億円を着服して、クビになっている(全額返済したため告訴されず)。

   一方で、朝4時に起きて食事から弁当作りまでして、3人の子どもを育てていたが、転居先でも、近所に下着を置いたりわいせつ雑誌の表紙を貼り付けたりの奇行が知られていた。逮捕された後、押谷容疑者は「妻が亡くなったあと、ストレスを発散するものがなかった」といっているという。

   ホテルでの事件は、妻が亡くなる1年前。デートクラブの女性が殺害されて、バッグがうばわれたが、チェックインした男は、防犯カメラに不鮮明な姿を残しただけで、当時はまだDNA捜査も実用化前で、犯人の特定に至らなかった。時効まであと1年というところで、とんだ"廃棄物つながり"となったわけだ。

   まじめサラリーマン、よき夫、模範的父親という顔に、変態行為、2億円着服、さらに殺人容疑者--6つの顔と、番組はことさらにいう。

   が、鳥越俊太郎は、「まじめな人が犯罪を犯したんじゃなくて、ゆがんだ性的傾向を持っている人ほど、実生活はまじめに振る舞う。隠さなくちゃいけないから。だれでも心の中にはゆがんだものをもってるもの。要するに普通の男なんだよ」という。

   萩谷麻衣子は「性癖や多重人格で責任能力が焦点になるだろうが‥‥」

   落合恵子は、残された3人の子どもたちを心配した。

   赤江珠緒は「横領や殺人が表に出る前は、変態行為だけではご近所もどうしようもなかった。そのギャップがねぇ‥‥」

   ストレスを発散する道はいくらもあったろうに‥‥

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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