東京都渋谷区マンションで2006年12月にあった夫バラバラ殺害事件の第2回公判(12月25日)を取り上げた。
三橋歌織被告(33)に月16万5000円のマンション代を援助し、妻帯者ながら歌織被告と肉体関係にあった元愛人が検察側証人として法廷に立った。
番組は法廷の様子について想像を交え再現VTRとしてまとめた。番組によると、歌織被告は先に法廷に立った被害者の母親はにらみつけていたが、元愛人に対しては一礼した上ですがるような目で見ていたそうだ。リポーターの阿部祐二はしきりに「すがるような目で」と強調していた。
はっきりした線引きは不明だが、元愛人と歌織被告の肉体関係は、歌織被告の被害者との同棲開始時期ごろからなくなる、もしくは「回数がだいぶ減っ」ていたようだ。しかし、歌織被告の結婚が明らかになった後もたまに昼食を共にするなどしていた。そして、歌織被告が夫殺害後に部屋に残った痕跡を消そうとリフォーム会社を探す際にも被告から会社選びについて相談されていたそうだ。勿論殺害のことは知らされていなかっただろう。
元愛人は、検察側証人として話した。夫から受ける暴力の相談を被告から受けていたが、殺人事件発生時期のころには少なくなっていたと証言したそうだ。一方、被告の女友達は夫の暴力の相談を事件発生時期まで受けていたとした。夫からの暴力が被告の責任能力に影響したのか、が争点になっているというワケだ。
スタジオではテリー伊藤が被告について「履き違えている。慰謝料とってやろうとしてた」、加藤浩次は「(履き違える)だから(殺人)できてしまう部分も・・・」と「夫の暴力のため判断能力が低下していた」説には否定的と見られる意見を述べた。
裁判とは直接関係ない話だが、元愛人が証言する際の心境とはどういうものだったのだろうか。淡々と事実を述べたのか、ある意味「巻き込まれた」ことへの怒りなのか、それとも被告への哀れみだったのか。