薬害C型肝炎で福田首相が23日、「全員一律救済」の議員立法による打開策を示した。この突然の表明に、被害者の原告側は「内容を確認しないと喜べない」と半信半疑、政府への不信感が依然、根強いことを示した。
さもありなん。「国の責任論を中心に役所にやらせていたら一生まとまらない」というほど官僚の壁が厚く、議員立法の中で、肝心の「国の責任」をどう扱うかは、「これからの作業」(福田首相)と、言明を避ける頼りなさだ。
原告団側は急きょ昨日(24日)、会議を開き(1)「国が薬害発生の責任を認め謝罪する」趣旨を(議員立法に)盛り込むこと(2)血液製剤の投与を受けた薬害被害者には、病状に応じた一律の和解金を盛り込む―よう求めることをきめた。
再三にわたり薬害を発生させながら、素直に国の責任を認めない政府・官僚への不信感、いらだちがにじみ出ている。
スタジオでは、司会のみのを始めコメンテーターが「一律救済」の議員立法を受けて昨日、政府幹部が語ったコメントに、ガブリ噛みついた。
まず、福田首相の「国の責任、道義的責任などいろいろあると思う。(被害者の方たちに)お会いし、お話しすることはやぶさかでありません」に、みのは「いろいろあると思うって何があるんですか。やぶさかとかそういう問題ではない。国のトップが会うしかないでしょう」。
三屋裕子も「『やぶさか』という言葉を使ってほしくないですね」。
町村官房長官の「ある種の道義的責任が行政府にあったことは認めるが,法律にどう書くかは難しい」にも、みのは「ある種の道義的責任とは何ですか」。
ドジで怠慢、無責任な官僚の言いなりはもうたくさん。もっとビシッとリーダーシップを発揮して欲しい、ということだろう。