忘年会芸という位置付けでもないのだろうが、おしぼりを「折り紙」のように扱い動物などをつくる「おしぼりアート」を番組は紹介した。放送作家の笹川勇が本も出しており、3カ月で5万部を売り上げているそうだ。
スタジオに登場した笹川は「初級」編というペンギンを作ってみせた。手順を短く上手に伝える力が筆者になく残念だが、とても単純で覚えやすい方法だった。出来上がりは確かにペンギンだ。
笹川が喫茶店でリラックスするなどのために編み出したそうで、130種類の持ちネタがあると言っていた。「腹筋する人」や「正座する女性」、招き猫、門松などが紹介された。「土下座する人」もあった。スタジオでは来年2008年の干支、ネズミも作ってみせた。これはネズミと言えばネズミに見えたが、ペンギンほどの「感動」はなかった。が、「使える」ワザと見た。親戚の幼い子どもたちに受けそうだし、ひょっとしたら飲食関係店従業員にも・・・
しかし加藤浩次は問題点を指摘した。「安い店だとおしぼりじゃなくペーパーが出てきますよね」。笹川は「許せない」とワザを封じ込まれる憤りを表明していた。
ちなみに「ペンギン」はハンカチでも作ることができた。これでこの正月は親戚の子どもたちにモテモテ間違いなしか?
文
赤坂和郎| 似顔絵 池田マコト