神奈川県警の吉田澄雄警視(51)が、不当に高額商品を買わせる「霊感商法」に関わった疑いが出た。運勢判断などで客から金をだましとったという詐欺事件の捜査から浮かび上がった。
悩みを抱える人にヒーリングを勧める中で、高額商品を売るーー舞台は都内の高級マンションのサロンで、吉田警視がサロンの連帯保証人になっていることが判明。また警視の銀行口座には、警察学校時代の教え子などから430万円もが振り込まれていた。サロン運営の資金調達とみられ、同県警はきのう(12月20日)、警視の自宅、サロンなどを詐欺容疑で捜索した。
この警視、高校卒ながら国際テロ対策室長、警備課長まで務めた、いわばノンキャリの出世頭。それがなぜ、こんなことに関わったのかはなぞだ。この事件は、霊感商法の疑いで名前の出ている有限会社「神世界」の一部とみられ、同様手口で「神世界」にあつまった金、即ち被害総額は100億円を超えるともいわれている。(被害者弁護団)
ひとつの問題は、吉田警視が警備・公安のベテランだということ。大谷昭宏が警告した。 「高卒としては、これ以上ないくらいの早さで出世している。で、警備・公安というやばい部分、テロとかスパイとかを扱う部門の中枢にこういう人がいたというのは大問題だ」と。
山口一臣も「この事件には別の背景がありそうだ。朝鮮総連のビル売買で逮捕された緒方重威・元公安調査庁長官に関連する人の自宅に、この『神世界』や関連事業のプレートが掲げられていたというのがある」
大谷は「朝鮮総連と緒方さんをつないだ人ですよね。その人とこの警視の関係が取りざたされている。100億円の金はどこへいったのか」「日本の公安警察の中枢に他国を含めて危ない部分が入り込んでむしばまれている可能性がある。単に若手の警察官がだまされたとかいう問題ではなくなってくる」
赤江珠緒は「単なる霊感商法の問題ではすまないかもしれない?」
山口は「問題は捜査がそこまでいくかどうか。身内ですからね」という。
話は面白くなってきたが、何ともやばいのも事実だ。