テレビ番組には誰かの名前を冠するケースがよくある。たとえば朝ズバッ!は「みのもんたの~」であり、主役は誰なのか一目瞭然だ。
さて、僕らの「情報プレゼンター とくダネ!」は「小倉智昭の~」ではない。それでも小倉の番組所有感覚はオーナー社長か、二昔前の家父長をみるようだ。
控えめなフォローに徹する女房役佐々木恭子アナと、少し口答えはしても、最後はオヤジに頭が上がらない笠井信輔アナを左右に従える小倉。「部下」のリポーターを叱りつけ、番組の隅々まで目を光らせ、何か瑕疵を見つければネチネチと文句を言い続ける。
その対象は番組ラストのお遊び系コーナー「血液型選手権」にも及ぶ。それによると、本日のB型は最悪で、「悪魔がささやく日」だそうだ。これに小倉は、「悪魔がささやくってどういうことだ」とオカンムリ。
頬を10回叩きましょうというアドバイスには、マネして怪我したらどーすんだと危惧。「軽く叩いても効果はあると思いますよ」という笠井に、小倉はお前は黙ってろと目で制する。
「苦しかったな、今日の(血液型選手権)は」とブッたところで、本日の番組も終了と相成った。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト