11人の窃盗団による現金強奪を描いたハリウッド映画『オーシャンズ11』。この映画に刺激されて自動車盗やスリを繰り返していた東京・日野市の中学3年生4人が書類送検された。
「カッコいい」と真似したくなったのが犯行の動機というが、異様な恰好で犯行に及んだ佐世保市の銃乱射事件の犯人もどこか似通った部分が・・・
この中学生窃盗団は、「オーシャンズ11」の映画を見た1人が、他の3人に窃盗団をつくろうと持ちかけたのが始まり。10月10日午後、日野市内の駐車場に止めてあったワゴン車を盗んだほか、立川駅ビル内でスリを繰り返していた。
ところが、学校にバレて、4人のうち2人が「北海道に高跳びしよう」と家出。東北新幹線で盛岡まで行き、そこでまた普通乗用車を盗み青森まで無免許運転。フェリー乗り場の駐車場にいたところを逮捕された。
スポーツプロデューサーの三屋裕子は「カッコ良くなりたい気持ちは分かるけど、本当の格好よさとは何なのか、分らなくてはダメ。大人が教えないと」。これに司会のみのが「そんなこと中学3年で分らないでしょうかね」。
しかし、今の日本には大人になっても分らないのがいると指摘するのは京都造形芸術大教授の寺脇研。「可愛いというとアレで、度は過ぎていますが、37歳で映画の主人公気取りにあんな恰好をし、銃をぶっ放して殺傷した方が大問題ですよ」。
佐世保市の銃乱射事件は、自殺した犯人、馬込政義(37)の犯行時の模様が徐々に明らかになってきた。『朝ズバッ!』によると、フルフェイスのヘルメット、防弾チョッキに防護用プロテクター、黒の手袋、黒のブーツ、銃にはレーザー照準装置と、まるで戦闘態勢。
37歳の男が自殺の道連れを求めてスポーツクラブに押し入るにはおよそ幼稚で、不釣り合い。それでも最後はゲーム感覚で、カッコ良くとでも思ったのだろうか。