「もう一つどうしようもないニュースがあるんですよ」と、司会のみのがフリップをもとに説明したのが、2人の幼いわが子を1か月以上放置し、1人を餓死させた21歳の母親の「非情にして残酷」な事件。
この母親に対し昨日(12月17日)、殺人、死体遺棄などで懲役15年の判決があった。
事件は2006年10月30日、北海道苫小牧市であった。番組などによると、「これ以上、子供たちの世話をしたくない。2人とも死んでしまえ」と、当時3歳の長男と1歳3か月の弟を自宅に閉じ込め放置し、好きな男の所へ。
1カ月後、再び自宅を訪れた母親がドアをあけてビックリしたのは「長男がまだ生きていた」こと。母親を見つけた長男が喜びの余り飛びついてきて、言った言葉が「お母さん遅いよ」だったという。
長男は、生米をかじりながら、マヨネーズ、ケチャップをなめ、生き抜いたが、弟は餓死と低体温症ですでに死んでいた。
部屋に閉じ込め放置していた理由についてこの母親は「好きな男と一緒にいたかった」。また母親はこの1か月間、携帯電話の掲示板に日記を残していた。「どこか出掛けたいな・・・愚痴を聞いてくれる人がいて幸せだなと思った」。
この母親は、弟の死体を長男の目の前で段ボールに詰め、交際相手の男性宅に遺棄する一方、長男を施設に預けていた。しかし、弟がいないのを不審に思った児童相談所が警察に通報し、事件が明るみになった。
スポーツニッポン東京本社編集局長の宮内正英は「親の資格はない。あまりにも残酷で、この先をどう書くか、と問われても困っちゃいますね」。
判決文は「計画的かつ狡猾とともに卑劣、非情にして残酷というほかなく極めて悪質である」と目いっぱい批判。
みのは「この坊やが元気で、いい施設で育ってくれることを願ってます」が精一杯のコメントだった。