宙に浮いた年金記録の確認のための特別便の発送がきょうから始まった。5000万件のうち1100万件の名前が特定されていて、うち30万件分がきょう送られた。
この確認作業は「３月までに終える」といってたのが、それが困難になったというので、「公約違反だ」と、民主党を中心に追及の声がはげしくなっている。
安倍前首相が叫んでいたのはだれもが覚えているが、舛添厚労相は「３月までに全部終わるとはいってない」。町村官房長官は「選挙だから短くいっちゃった」。福田首相は「公約と言うほどおおげさなものかな。誤解を招いたとすれば、説明した人のーー」と、安倍氏に責任転嫁みたいな口ぶりだ。
吉永みち子が吠えた。「船場吉兆じゃないんだから、責任転嫁はダメ。政治家の公約を信用しているわけじゃぁないが、開き直られると失望しますよ。軽く考えすぎ」
中村伊知哉が「悪いのは社保庁なんだから、約束を責めても」といったが、女性陣の口は止まらない。
室井佑月は「できないとわかっていながら、いうなんて、とぼけるのもいい加減にしろといいたい」
まあ、その結果だろう。ANNの調査では、「公約違反だと思う」が50％、東京新聞の調査では57％になった。内閣支持率もそれぞれ、38.8％、35％だった。ともに40％を切ったのは初めてという。
山口一臣は、「先週の薬害肝炎の問題にしても、国民の命や暮らしに関心が薄いんじゃないかと思う。それと、安倍さんに責任を転嫁したような発言は、人間としてどうなのかなと。どんな組織でも、前任者に責任を押しつけるというのは、リーダーとしての資格がないと捉えられても仕方がない」
そもそも、いくら調べても絶対にわからないものがでるのはわかっていた。安倍さんが叫んだときに、「それは無理だよ」とだれも言わなかったのもどうかしてる？