とうに予想されていたことだが、小泉チルドレンがとうとうその時を迎えた。
自民党の選挙対策委員会がきのう(11日)決めた候補者の公認基準はーー
(1)小選挙区は勝てる候補者を公認する
(2)コスタリカ方式(小選挙区・比例区交互に立候補)は採らない
(3)比例区名簿での優遇はしない
というきびしいものだった。つまり、前回郵政民営化反対で刺客騒動になった選挙区で、無所属で勝ったのち復党した人は公認に有利ということだ。しかし、刺客で負けても比例区で当選した人は支部長になっている。これが6選挙区ある。
この調整はむずかしい。とくに岐阜1区の野田聖子・佐藤ゆかりの女の闘いは、現支部長の佐藤氏が選挙区を去るということになるのか。
テレビ朝日コメンテーターの三反園訓は、「コスタリカ方式を採らないというのがチルドレンにきびしい。無所属で出るか、引退するか、選挙区のくら替えかしかない。しかし、岐阜の場合は、佐藤さんを支持する人もいて、それが民主へまわると困るし、年内決着はむずかしい」という。
比例名簿のとんでもない下位から当選して話題になった杉村太蔵氏は、このままだと場所はない。「公認するかしないかは党の判断。立候補するかしないかはわたしの判断です。わたしは必ず北海道から立候補します」と叫んでいたが、何とも虚しく響く。
チルドレンの生みの親、武部元幹事長は、「チルドレンが公認されなければ、わたしが自民党を出るつもりだ」とまでいっているのだが‥‥
鳥越俊太郎は「小泉さんの郵政選挙みたいなのは二度とない特別な選挙。次回は共産党が半分くらいの選挙区で候補者を出さない。この票の行方もある」
三反園も「政治家にとって、言葉は命だから守ってほしいですよね」
落合恵子は「一応賞味期限は切れた。このあと自立できる人が本物だとしかいえない」とこれまたきびしいね。