最悪温泉宿を見抜く法 プロが教える「こんな女将はヤバイ」

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   温泉宿を巡るトラブルを紹介する第2弾。視聴者から寄せられた手紙や番組リポーターの体験をもとにした再現VTRを放送した。怒る気持ちは伝わったが、インパクトとしては弱かった。ためになりそうだったのは、温泉のプロが温泉につかりながら教えてくれた「ダメな温泉宿」を見抜く方法だった。

20年前の写真だった。

   まずは体験談。北海道の老舗宿へ割引券を使って夫婦で行ったという道内の50代男性は、女将らが「着ているものも貧乏くさい。食事はきのうの余りもの出しちゃえば」などとひそひそ話をしているのを聞いた。神奈川県の50代女性が行った山梨県の山奥の宿では、部屋やこたつ布団がカビくさく汚れていた。温泉の湯もほとんど湯船に入っておらず、蛇口をひねっても湯が出てこなかった。一流料理人による懐石料理という触れ込みも、実際は佃煮系の保存がきくものばかりだった。

   番組の大竹真リポーターは、関西地区の宿で廊下に落としたと思われる自身の着替え用パンツを捨てられた。有料テレビは金を入れても故障で映らず、朝の8時に突然清掃担当者が部屋に入ってきた。チェックアウトは10時なのに、だそうだ。

   さて、ダメ温泉の見抜き方を「授けて」くれたのは、温泉ジャーナリスト野口悦男。注目点は「女将」だ。女将が悪ければその宿も、ということのようだ。チェックポイント第3位は、「有名人が来たことをやたらに自慢する」。2位は「高い酒を注文させる」。部屋に入ってきて地元名産だとか何とか言いながら断れない雰囲気を作る女将がいるという指摘だ。そして1位は「団体客の添乗員を過剰に接待する」。団体客が宿にとってありがたい存在なのは間違いないにせよ、個人客そっちのけで添乗員ばかりに気を使うような女将だと、宿のサービス全体も「最悪間違いなし」という訳だ。

   スタジオでは、温泉好きという弁護士の八代英輝が「いい宿」を選ぶ方法を解説した。八代の妻がネットの口コミサイトをまめにチェックしており、「いい宿にあたる」そうだ。値段も高い宿なんでしょう、というツッコミには「値段は関係ない。ホスピタリティーです」と「もてなしの心」の重要性を強調した。

   もっとも温泉のプロのチェック法も、現地で「女将の悪さに気付い」てもすでに時遅し、だ。テリー伊藤は「ネットできれいな宿と思ったら20年前の写真だった、てあるよね」。なかなか「いい宿」への道は険しそうだ。

文   赤坂和郎| 似顔絵 池田マコト
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