隣で起きた女性後手縛り強盗事件 「庶民」知る権利なしか

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   番組は、埼玉県川口市で2007年10月に起きた会社員渡辺沙織さん(当時26)殺害事件を取り上げた。捜査本部は12月4日、同じアパート別棟で7月にあった若い女性を狙った強盗強姦事件について近くに住む自称配管工、清田龍也容疑者(39)を逮捕した。女性の手を衣類で後手に縛るなど2つの事件の手口が酷似し、殺害事件の容疑者防犯カメラ映像と清田容疑者が似ていることから関連を調べている。

   番組でも清田容疑者の借金話や、似顔絵を担当していた元捜査員のコメント映像などを使い、2つの事件の関連を追った。こちらの「本筋」に対しては捜査の進展が待たれるところだ。

   気になる情報を報告したのは、レポーター阿部祐二だ。事件現場周辺で聞いて回ったところ、近くの住人たちは7月の強盗強姦事件について「知らなかった」のだという。10月の殺害事件が起きて初めて7月の事件のことを知ったということだ。スタジオ内は、7月の事件を知って警戒を強めておけば10月の殺害事件は防げたのではないかという趣旨でしばし盛り上がる。阿部は、2つの事件が同一犯という前提をつけ、警戒が強められていれば同じアパートに「(容疑者が)果たして来たでしょうか」と防止が可能だったのでは、とする考えを表明した。

   警察側に取材はした様子で、「新聞のビラで痴漢や空き巣に注意しましょう、という注意喚起は行っていた」という趣旨の警察の「言い分」を披露した。これに対してはテリー伊藤が「新聞とってない人多い。若い人なんか。新聞に頼ってるのがねえ」と不満を表明した。阿部は「言い分」を補足して「被害者の人権に配慮して、という・・・」とも話した。

   確かに7月の事件が「強盗強姦」容疑事件だったことを考えると、「強姦」の要素について被害者の人権に配慮する必要は強くあっただろう。しかし、強盗事件が近くであった、という側面に限定した情報ぐらいは周知されていいように感じたがどんなものだろうか。

文   赤坂和郎
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