朝青龍が133日ぶりに土俵に帰ってきた。今朝の『朝ズバッ!』は、みのもんたが「因縁の巡業ですよ」といって、大分県豊後大野市で行われた冬巡業の模様を繰り返し報じた。
関心のマトは、朝青龍がどう反省し、態度を改めたか。朝青龍対白鵬、横綱同士の大一番で寄り切りで勝った朝青龍に、最初みのは「おお、やるじゃないか」。しかし、後から「(白鵬が)最後に(寄り切られるところで)力抜いたんじゃーないの」と、評価に戸惑ったといったところ。
番組後半に再び朝青龍。スタジオに生出演した相撲記者クラブ会友で、日本福祉大客員教授の杉山邦博氏に、みのが朝青龍評価について「どうですか?」と振った。
杉山氏は「協会としてはこれで一区切りついたと判断しているでしょう。確かに謝罪はしたが、押さえて、押えて、押えて、プッツンとなるなよ、怒るなよと何度も言い聞かせながら会見に臨んでいた印象が強いですね」と、辛口の批評。
ところが杉山氏の辛口はさらに続いた。「相撲はスポーツではない。日本の文化なんだ。巡業で朝青龍がお客に拍手を求めた場面がありましたが、横綱が軽々しくお客に拍手を要求するというのはどうかなーと思いましたね。軽率な行動ですよ。そういうのは高見盛などに任せておけばいい」と。
しかし、そこまで外国人に「日本の文化」を強要するのはどうか。まして、本場所ならともかく地方のファンを繋ぎ止める「巡業」。朝青龍はファンサービスのつもりでやったのだろう。「相撲はスポーツでなく、日本の文化だ」というが、どだい外国人に、スポーツと日本の文化である相撲との違いが分かるのかどうか。