この頃芸能界に流行るモノ。結婚、離婚、そして覚せい剤。番組伝える新聞記事によると、韓国出身の演歌系歌手桂銀淑(ケイ・ウンスク)が昨日、東京都内の自宅で覚せい剤を所持していたとして現行犯逮捕された。
「衝撃的なニュース」「まさか」。記事が紹介されている間も「信じられない」とかけ声を入れるなど、番組司会のみのもんたは意外さを強調する。「あの人に限って~」的なことが言いたいのかと思いきや、近頃立て続けの覚せい剤事件に対して、すっかりご立腹の様子だ。「芸能界、汚染されてる。まずいね」「人間失格になりますから」
さらに寺脇研・京都造形芸術大教授に「なんでこんなに蔓延というか、簡単に買えるの」と質問。寺脇は「暴力団の資金源として・・・若い人に売ってる・・・使う人がいなければ」と、いかにも「専門外です」と言わんばかりの「解説」で返した。
ところで、この番組内では"国民代表"のみのだけど、世間的には芸能人の範疇に入っておかしくない。芸能界や覚せい剤を、まるで別世界の出来事のように対象化して語る姿には、多少の虚構性を感じないでもないかもだ。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト