また闇サイトを悪用した犯罪。携帯メールで女子高生を脅し裸の写真を送らせていた男が逮捕された。児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕されたのは、大阪市内に住む村越健一容疑者(30)。
手口は単純で、「『この女生意気だからレイプしてください』という闇サイトの書き込みをみたけど...」と、まずウソのメール。別のメールで、ヤクザに成り済まし、入れ墨写真を送って恐怖心をあおる。
村越容疑者の1人2役を信じた女子高生は、「助けて下さい」とメールで返信。すると村越はすかさず、「彼女になれ」「裸の写真を送れ」とエスカレート。女子高生が拒否してメールを打ち切ると、「知り合いのヤクザに写真を送るぞ」と脅し、さらに要求をエスカレートさせたらしい。
村越の脅しで、裸の写真を送った女子高生は9人に及んだというが、なぜ村越は、女子高生のメールアドレスを簡単に入手できたのか。番組によると、出会い系サイトの運営会社に料金を払って会員になり、簡単にメールアドレスを入手したのではないかという。
そこで番組は、50人の女子中・高生を取材したところ、うち10人が自分のメールアドレスをこうしたサイトに「送信した経験がある」と回答。アドレスを送信後に、「怖いメール」や「セフレ(セックスフレンド)募集」のメールがきたと、打ち明けた。
精神科医の香山リカは「こうした女の子は、アドレスを教えたという後ろめたさがあるから脅迫メールがきても誰にも相談できず、言いなりになってしまう」と、指摘する。
男が悪いことは言うまでもないが、こうしたサイトへ簡単にアクセスし、アドレスを公開する女子中・高生たちが多いのが怖い。