テレビの映像だけではピンとこない美味、美食の話題。星の数でレストランを格付けする100年の歴史を持つ『ミシュランガイド』。その『東京版』発売(22日)に先駆けて19日、掲載されている店が発表された。
編集総責任者のジャン・リュック・レナさんが「東京は世界で最も多く星を獲得した街になりました」と発表した「3つ星」は8店、「2つ星」25店、「1つ星」117店、計150店。「3つ星」はニューヨークでも3店、ロンドンたった1店というから確かに多い。
「3つ星」を獲得した内訳は、すしが2店、日本料理が3店、フランス料理が3店だが、評価の基準をわかりやすくいえば、「1つ星」が「特においしい店」、「2つ星」が「遠回りしてでも食べに行きたい店」、「3つ星」は「食べるために旅行する価値のある店」。
ただ、気になるのはこの「3つ星」店の料理の値段だ。 御年82歳という小野二郎さんが経営するすし店「すきやばし次郎」(銀座)は「おまかせコース」で2万7000円から。日本料理の「小十」(同)は「コース料理」で2万1000円。フランス料理の「ロオジエ」(同)は「夜のコース」で2万160円という。
美食プリンスとか言われ「3つ星」5店の掲載を予想して、うち4店が的中したという来栖けいさんが、発表会場でジャン・リュック氏に質問した。「多いのにビックリした。それだけレベルが高いと誇っていいのか」。
ジャン・リュック氏は「店や料理の質の高さに驚きの連続だった。日本の食文化にブラボーと言いたい」とか。
テリー伊藤は「B級グルメで、距離感があって分からない」と率直な感想を述べたが、特にテレビの映像では距離感ありすぎ。作家の開高健さんではないが『最後の晩餐』に食してみたい「3つ星」8店といった距離だ。