女優の三田佳子さんの次男、高橋祐也容疑者(27)が先週15日、覚せい剤を所持していたとして、現行犯逮捕された。これで3度目。翌日、三田さんが涙を流し記者会見した。
記者会見を見て、「有名人の子育て」という点でまだ記憶に生々しい亀田家とダブった。ことの是非はともかく、一家そろってたくましい亀田家と違って、三田家は父親の姿がなく母親の姿がなんとも痛々しい。
祐也容疑者は、高校3年の時に覚せい剤所持で捕まり、このときは保護観察処分だった。しかし2年後には、自宅地下室で友人と覚せい剤を使って逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けている。
05年には歌手としてデビューしたが、成功しなかった。三田さんによると「1年ほど前から、独り言をいったりして、うつ状態がひどく精神科に2カ月間入院させた」という。今年に入って、仕事をするといって東南アジアへ行ったが、言葉がわからず3カ月で帰ってきたとか。
しかし、コラムニストの勝谷誠彦は「うつ状態は言葉を言い替えただけ。医師の言う通り、薬の禁断症状ですよ。それに、なぜ東南アジアへ行かせたのか、薬に決まっているじゃないですか」と、家族の対応の甘さを厳しく指摘した。
三田家の内情については知るよしもないが、本来ならこの段階で、記者会見には父親が出てきて話すべきだろう。母親が女優、三田佳子だからというより、母親である自分が甘えさせたから責任を感じて前面に、と見える。
テリー伊藤は「うつ状態と気楽に言っているが、人のことをそんな風に言っていいのかどうか。彼には、日本中が自分のことを知っているというプレッシャーがある。病気のことまで報道することがいいのかどうか、彼の将来のことを考えるとわからない」と、自らの活動基盤である情報番組を批判した。
これには勝谷が「うつ状態ではなく、薬の禁断症状。本当のうつ状態の人に失礼ですよ」。加藤も口を尖らせて「一般の人から見ると、彼は三田さんの家に生まれてすごく幸せなことと思っている。彼の甘えじゃないですか」。