あの大ブレイクドラマ「時効警察」を手がけた三木聡監督の映画「転々」が11月10日から始まった。そこから遡ること1週間、11月4日の日曜日。早稲田祭で、映画の特別先行試写会と出演者の岩松了さんとふせえりさんによるトークショーが開かれた。主催したのは、私たち早稲田大学のメディア創研accessだ。
もちろんオダギリジョーが来てくれたら◎だったし、三木監督にも来てほしかった。でも独特の存在感をもっている岩松さんとふせさんは、三木作品には欠かせないコンビ。わがトークショーには、満員御礼となった会場に、大きな歓声と拍手を浴びながら登場した。
岩松さんとふせさんは、「時効警察」の時効管理課の上司と部下という関係。映画「転々」でもスーパーの店長とパート役として、シュールな笑いを取る演技で作品を盛り上げている。
トークショーでは、ふせさんに岩松さんの印象を聞くと「年上だけどバカって言える人」と発言。会場を笑わせた。映画のお気に入りのシーンについては、「岸部一徳がメガネを洗うシーン」と嬉しそうに答えてくれた。ちなみに、この映画で岸部は「岸部一徳を見るといいことがある」というジンクスで登場するのだが、ふせさんによると、現実の世界でも岸部を見るといいことがあるという噂があるそうだ。
一方、岩松さんは、早稲田大学のイメージについて「高校の時、憧れていた」と明かし、早稲田大学の友人のお陰で東京に上京できたと話していた。そして、演劇をやっている学生の悩みに親身になって答え、俳優としての真面目な面も見せてくれた。
残念ながら、今回は来てもらえなかった主演のオダギリジョー。その印象について、ふせさんは「クールで謎」「あんまり外に出ないみたい」とプライベートを暴露。あまりに謎めいているので、ふせさんが「美容院に行ってるの?」「予約の電話入れたことあるの?」と聞いたら、オダギリは「あります」と答えたとか。
映画「転々」は、岩松さんとふせさんの作品に対する熱い思いがたっぷり詰まった映画。最近散歩していないな~と思う方! オダギリファン、三木監督ファン、時効警察ファンなど、なんか気になるな~という方は、一度劇場に足を運んで下さい。きっと、「転々」のキャッチフレーズ「あるけばわかる、やさしくなれる」の意味がわかると思います。