笠井信輔が「わたしもコンタクトですが、他にいらっしゃいますか?」ときいたら、3人の手が上がった。小倉智昭、眞鍋かをり、岩上安身。な〜んだ、メガネなしは、佐々木恭子と前田忠明だけだ。
日本人といえばメガネといわれたのは昔のこと、最近はコンタクトレンズですっきり‥‥ということだが、このコンタクトの診療で不正が行われているという。とくに販売店に併設されていることが多いコンタクト診療所で、不正請求の総額は600億円ともいわれるから、ただごとでない。厚労省が一斉監査に入ることになった。
コンタクト使用者は、日本人の10人に1人、1200万人といわれるが、レンズ装着には医師の処方が必要。目に異常がないことの確認だが、コンタクト診療所は、診療内容の7割以上がコンタクト関連といういわば特化施設で、眼科とは別扱い。しかし初診料、診察料は他の医療と同様、3割が本人負担、7割が医療保険になっている。
600億円というのは、国の医療保険への不正請求の額だ。手口は、検査してないのに検査とか、大げさな病名をつけて請求とか。また、カルテを患者用と保険請求用と2つ作る「二重カルテ」、診療所の名前や院長が替わると、初診料がとれるシステムを悪用して何度も初診料、などなど。
この疑いは以前からあったため、昨年4月診療報酬を半額にした。すると今度は、診療内容のコンタクトの割合を下げて、一般の眼科に移行するなど、あの手この手。
小倉は「コンタクトは目の状態を確かめるために医師にみてもらうんだが、そこで検査だなんだとなったら、コンタクトつける人が少なくなっちゃうかもしれない」
笠井は「コンタクト診療所の先生は、アルバイトというか雇われというか、なんか心ここにあらずみたいな感じで、こんな不正を働くだろうか」と言ったので、覚えのあるコンタクト派は大笑い。つまり、笠井は「不正請求の金はコンタクトの販売店に流れて、値下げ合戦の資金補填になっているのではないか」と疑っているのだ。
岩上は「眼科仲間からの告発だったようだが、医療費の負担が上がっているときに、不正を放置してはいけない」と。
笠井は最後に「全ての診療所という訳ではありませんが」とフォローしていたが、やっぱり自分が使っているものだと、大いに熱が入る。
コンタクト族も、もっと関心を持った方がよさそうだ。