タイトルは<専業主婦年収1億円“華麗な転身”の秘密とは>・・・映像はつば広の麦わら帽子に首タオル、エプロン姿の小太りのおばさんがせっせと掃除に励んでいた。 どこにでもいるフツーのお掃除おばさん。でも月収1千万円、年収1億。
8時、会社に出勤するとまずせっせと掃除。テレビ・スタッフが「誰かにやってもらわないんですか?例えば雇うとか」
“社長”の鈴木ゆり子さん(57歳)はきょとんとした。「どうして?」「自分で出来ることでしょ」
ほんの数年前まで専業主婦だった。ミシンの内職で3人の子どもを育てあげた。
「10年ほど前、子どもの手を離れたので職安に行ったんです。私、高校中退なので中卒になるんですよ」
ようやく新聞広告でハウスクリーニングの仕事を見つけた。これが鈴木さんのステップアップとなった。
あちこちでマンションの居室を掃除しながら考えた。「勉強しました。私だったら間取りはこうしよう、などと」まず好奇心があって、住人の生活実感を知り、自分も大家さんをやってみよう。
3階建て中古マンション2棟(22室、2DK)を4600万円で購入。夫とともにリフォームに1年かけた。
それから9年。まったくの素人だった鈴木さんは、いまでは20棟200戸のオーナー。
おんぼろマンションを買い、手作りで手間ヒマかけてリフォーム。それが付加価値となって仕事は順風満帆。
「ぼろ物件が、鈴木さんが手をかけお掃除することで優良物件になるということなんですね」(赤江珠緒)
“社長”の日課はお掃除お掃除。それが管理スタイル。「お金は通帳の中を通っていくだけですから、やはり掃除しているほうが楽しい」
スタジオは“ちょっといい話”に大いに和んだ。