日本一ガソリンが高いところというと、長崎の名がよく挙がるが、もっと高いところがあった。同じ長崎の対馬。いくら離島だからとはいっても、なんとリッター178円だ。「長崎より20円高い。でも、公共交通がバスしかないからね」とドライバー。
ガソリンの店頭価格の平均が、とうとう149円90銭になった。原油が値上がりしているのだから、どうしようもない。いまバレル(159リッター)98.62ドル(7日)。98年は10ドルだったのだから、まあ10倍だ。
灯油も当然あがる。5年前18リッター780円だったものが、いま1550円。消費者は「うわー」というしかないが、売る方も「やってられない」状態らしい。
国道沿いにスタンドがずらりと並ぶ船橋では、スタンド同士の競争で、スロットマシンが登場した。給油後のアタックで当たると1?5円安くなる。また、会員になると2円の値引きとか、あの手この手。
しかし実際は、揮発油税がリッター58円80銭かかるから、原価と合わせただけで125、6円になってしまう。値引きの余地はほとんどないのだという。
「つぶれているところもあるよね」と小倉智昭がいう。
燃費の関係で軽乗用車が売れているが、セルフサービスのスタンドで軽自動車だからと、「軽」と書いたノズルで給油してしまうトラブルが多発。「軽」はディーゼル用の軽油だから、後始末が大変。
また、北海道では軽油泥棒だ。タンクを屋外に置いている家が多いが、これが狙われている。すでに22件、1,000リットル以上というのが3件もあった。
運送業者、個人タクシーも苦しい。漁船も燃料代がかさめば魚の値段にも及ぶかもしれない。電気、ガスの値上げはすでに決まっている。笑えない話では、「とくダネ」のスタッフが出前を頼んだら、料理の代金のほかに「ガソリン代100円」を求められた、というのまであった。
竹田圭吾は「同時多発テロとイラク戦争のあとで値上がりしている。サブプライム問題で、いま金が原油投機に流れているから、あと1年、1年半は続くのではないかといわれてる」という。
佐々木恭子が「直接車に乗らなくても、運送費が高くなると影響うけますよね」
中東からの原油は、1カ月半かかる。今の値段は2カ月前の反映だから、2カ月後にはさらにリッター8円はあがるのだと。
「電気、ガスにくらべて、ガソリンのあがり方がなんであんなに急激なのかと思うよね」と小倉。円高で緩和される部分もあるはずなんだが‥‥。