役者としてイマイチ「藤原紀香」もっと自分を殺せ!

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   先週10月25日からスタートした「おいしいごはん 鎌倉・春日井米店」はテレビ朝日と石原プロモーションの共同制作のドラマ。渡哲也や徳重聡といった石原プロおなじみの顔のほかに、藤原紀香が出ている。石原プロ専務のコマサ(小林正彦)が陣頭指揮をしているというから、相当力が入っていることがわかる。

   石原プロの社長でもある渡哲也が米屋の主人の役で、非常にがんばっている。彼を中心とした大家族ホームドラマだ。1回目はとてもていねいに人物紹介をやっていたから、かなりじっくりドラマを作っていこうという気概も感じられた。

   注目は長男・徳重聡のお嫁さん役の藤原紀香だろう。彼女はとても魅力のある女性だと思うけれど、いままでドラマで評判になったことはない。なぜなら、いつも役柄よりも自分のキャラクターが出てしまうからだ。

   もし役者として演じるならば、もっと自分を殺さないといけない。そして、たとえばこの「おいしいごはん」なら、米屋の嫁とはどんなものかをもっと考えないといけない。だけどどうしても自分の顔が出てしまうから、米屋の匂いが全然感じられなくて、絵空事になってしまうわけだ。はっきり言えば、藤原紀香はドラマの役者として向いていないんじゃないかと思うよ。

   でも、今回は充実したキャスティングの大作ドラマ。ぜひがんばって、新境地を見せてほしいな。

      鎌倉も 米屋の匂いも ないけれど

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