「『光GENJI』といえば、20代、30代の人にとっては青春ですからね」とテリー伊藤がいう。そのアイドルの1人で俳優の赤坂晃が、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された。メンバーで最年少だった赤坂も34歳。解散から12年、いったい何があったのか。
10月28日未明、大塚駅に近い住宅街で職務質問を受けたさい、ポケットに覚せい剤の結晶約1グラムをもっていた。現場付近は、外国人が覚せい剤をさばいている場所として知られ、警察が警ら中だった。赤坂は「春頃から吸っていた」といっており、尿からも覚せい剤反応があったという。
「光GENJI」は87年の結成。ローラースケートで踊りながら歌う斬新なスタイルで人気をえた。赤坂は当時14歳。翌88年には、「パラダイス銀河」が90万枚を記録、日本レコード大賞も獲った。グループは95年に解散。22歳だった赤坂は、踊って歌える俳優として、ソロや舞台活動を続けていた。01年に結婚、翌年には長男が誕生していた。
「お子さんもいるというのに‥‥」と加藤浩次がいぶかる。
テリーは「まだ34歳ですよ。アイドル、スーパースターだった人は、スーパーでなくなってからでも、何かあれば1面のニュースになる。宿命です。これを自覚してもらわないと」という。さらに「いきなり覚せい剤というのはない。だいたいマリファナからエスカレートしていくもので、一から復帰しないと。家族もいることですから」
おおたわ史絵が医師として分析。「もともと彼は危なっかしい雰囲気をもっていた。覚せい剤にはまる典型ではないか。いまある現実とこうありたいという願望のギャップを、覚せい剤が埋めてくれる。万能感、多幸感」
テリーは「彼の悩みは何だったのか。仕事なのか家族なのか。出てきたときにはさらにきびしい。仕事はない、事務所はない。逆にぶん殴るくらいの仲間でもいないと、またそういう道に行っちゃうよね」
加藤が「執行猶予になるかもしれないと」というと、「そこからですよね」とテリー。
結局は「早すぎた春」のつけだったのか? ジャニーズ事務所は赤坂を解雇。予定していたDVDの発売、雑誌の連載などもすべて中止になった。