「やっていないと言っているじゃね~か。なんだ~」。これは、フジテレビ記者の路上での取材に対する守屋武昌・前防衛省次官のセリフだ。打って変わって、淡々と弁明する昨日(10月29日)の守屋前次官の証人喚問。さすが"専守防衛"を旨とする防衛官僚トップを長年務めてきただけに、身の保全もお見事!?
ゴルフは200回を超える接待をすんなり認めたうえ、接待には元防衛庁長官の影をちらつかせた一方、職務に絡んだ便宜供与、汚職にかかわるようなことは完全否定。その使い分けは、能吏と言われただけある。
番組には、イラク派遣の第1次復興業務支援隊長で『ひげの隊長』こと参院議員の佐藤正久氏がVTRで登場「ふざけるなという感じですよ。我々には厳しさを求めておきながら、裏で接待ゴルフざんまい。許せないですよ」。
この後、リポーターが守屋前次官をゴルフ接待づけにした元自衛隊員だったという山田洋行の元専務、宮崎元伸氏を通じて自衛隊に納入された装備を紹介。
1000億円ビジネスという次期輸送機(CX)のエンジンのほかにも、イラクへ派遣の自衛隊員が寝泊まりしていた『自衛隊宿舎』や射撃訓練用シミュレーター、高感度赤外線システムなども含まれている。
「何らかの口利きをしたと思うんですがね~」。小倉キャスターの疑問に、まず活弁士の山崎バニラが「あれだけ接待を受けて見返りがないなんてあり得ない」。守屋前次官の下で広報官を務めた潮匡人氏も「後ろめたいことがないなら、補佐人の助言を受けることはない」と。
疑惑を残した証人喚問だが、守屋氏の"専守防衛"に対する東京地検特捜部は、どんなミサイルで立ち向かうか、破壊力あるミサイルをすでに用意してあるのか。期待大。