日曜夜9時のTBSドラマ「ハタチの恋人」。明石家さんまと長澤まさみのラブコメディだ。
脚本は今すごくノッている吉田紀子で、プロデューサーはTBSを代表するヒットメーカーの八木康夫。そしてディレクターは清弘誠と、最強の制作陣。キャストもさんまと、いま日本で一番かわいいといわれる長澤まさみ。それに、若い人に人気がある塚本高史や、渋いところでは市村正親も重要な役で出ている。顔ぶれとしては申し分のないドラマだ。ストーリーも単純明快でわかりやすい。
だけど、ドラマを見ていて「ワクワク感」が漂ってこないんだよな。残念ながら、期待していたほどには面白くない。
なぜなんだろうと考えてみると、どうも「大阪弁」に原因があるようだ。さんまは大阪に家がある設定で、奥さんの森下愛子や友達の市村正親も大阪弁でしゃべる。大阪弁が重要なポイントになっていて、みんな苦労しながらしゃべっているんだが、中途半端な感じなのだ。おかげで、ドラマの流れが悪くなってしまっている。
もう一つは、さんまがしゃべりすぎなんじゃないかと思う。長澤まさみはただかわいいというだけで、日曜夜9時のドラマの主役を演じ切るにはまだ力不足。それをカバーしようというあまり、さんちゃんがしゃべりすぎる。そこにこのドラマの落とし穴がある。
でもドラマのレベルは高く、まだまだ期待できる。これからがんばってもらいたいなぁ。
ちなみに、番組のスタッフロールの「協力」のところに「吉本産業株式会社」というのが出てくる。これって「吉本興業」の間違いじゃないかとも思ったけど、実際にそんな会社があるのかな?
恋人に こんなのいたらと 淡き夢