昨日(10月24日)の衆院厚生労働委員会の映像が流れる。民主党の長妻昭議員が「国家公務員の方が共済年金と同時に厚生年金もダブルで受給している」と指摘した。
これに財務省官僚が「国家公務員が不利益をこうむる場合があった。必要な措置であった」と無表情でそっけない答弁。
「非常に官尊民卑な話」と長妻議員。
このやりとりを見てみのもんたが「段々と腹が立ってきた」ナマのニュースにこうやって反応して見せるのが「みの芸」だ。
キーワードは官尊民卑。出向経験がある国家・地方公務員OBのうちで年金をダブルでもらっているのが5920人。金額にすると年間約13億5000万円。
「こんなバカな話がありますか?出向した役人は年金をのうのうと二重取りをしている」(みの)
「何が不利益なのよ。お手盛りじゃないの。当事者に返してほしい」(木元教子) ――おさまる言葉のポイントが官尊民卑。
星新一が1978年に発表した実体験小説「人民は弱し、官吏は強し」・・・いまも昔も寸分と変わらない。
この年金システムは「公務員の特権」との批判を受けて84年に廃止されたが、制度存続時に保険料を負担していたOBには給付が続いている。
朝ズバッ!のゲスト席には渋いイケ面がいた。早坂実・・・国交省のキャリア官僚から、突然俳優に転身した異色タイプ。50歳。
「ぼくはまだ若いから知らないけど、退職金をどこかで補填しようということでしょう」
そして言った。
「役人は間違いを認めない。反則を犯しても最高裁の判決があっても和解しようとする」
フリーなスタンスからの発言は現実味がある。ピカリと光るコメントだった。
薬害肝炎の問題などで相変わらず厚労省の「官尊民卑」は炎上中だ。舛添要一厚労相も答弁で「やっぱり官尊民卑です。こういうことはあってはいけない」と認めている。
これにみのもんたが例の反応をする。
「すべての問題を解決したら舛添さんは歴史に残る厚労相になるでしょう」
間違ってはいないが印象としてはやはり軽い。