「後から後から出てくる。やっちゃって引くに引けなくなっているのかも...」(小倉キャスター)。北から南まで、順繰りに“偽装地”を巡る『○○ブルース』の戯歌ができそうなほど。
菊間千乃アナが、「昨日(10月24日)一日、北海道を取材してきましたが、まだツメ痕が残っていました」と、食の偽装をリポートした。
菊間が取材したのは、牛ミンチ偽装で昨日逮捕された北海道・苫小牧市のミートホープ社長、田中稔容疑者(69)ら4人とその周辺。
それによると苫小牧市内の住民は、あの事件以来、冷凍などに加工されたコロッケなどは買わなくなり、自分で作るようになったという。こうした動きは、苫小牧だけでなく全国的な傾向になっているのではなかろうか。
ミートホープ社は事件発覚後、負債額6億7000万円を抱え自己破産し、従業員は全員解雇された。その従業員の再就職は困難で、就職してもいじめにあうケースが多いという。「小さな町で、(前職を)隠してもすぐバレてしまう」のだとか。
給食用に偽装ミンチを納入されていた苫小牧市教育委員会では、「偽装牛ミンチの給食におカネは払えない」と、給食費不払いの言い訳に使われているという話もあった。
小倉は「引くに引けなくなっちゃって止められない。だから発覚したのは、みんな内部告発ですよね」。これにノンフィクション作家の岩上安見は「こうなったら期限付きでモラトリアム(猶予)を設けたら。名乗りを上げて自ら告白したら(罪を)減免するとか」と提案した。
しかし、これをやるとやはり「おおぜいで渡れば怖くない」式に、「オレの飲酒運転にも」、「私の駐車違反にも」と、モラトリアム要求が多発すること請け合いだ。