公共マナーの低下、道徳の消失が叫ばれて久しい。タフな視聴者として滅多なことでは驚かないが、今日の図書館本被害を訴えるリポートには新たな発見があった。
ページの切り取り、書き込みは当たり前。これらは筆者も遭遇したことがある。今日のテレビ的に美味しかったのは、「刑法の解説書」への書き込み。「[4]ケース・スタディ」の脇に「器物損壊罪」とペンで記されていた。
「(この書き込みが)器物損壊ですよ。法律を勉強するのはルールを学ぶためでしょ。それを自ら犯して…これは論外としか言いようがない」
大沢孝征弁護士はガックリと肩を落としていたが、さらなる剛の者もいた。図書館のゴミ箱に捨ててあったという雑誌やムックの表紙・裏表紙。
小木逸平アナは「この状態で返却されたんですか???」と事態を把握していなかったが、筆者的にも犯行の意図を図りかねた。
しばらくして、やっと思い当たった。図書館の本の裏表紙には盗難防止用のバーコードが張ってある。ということは――。。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト