普段は無機質な都心の街路が、華麗なファッションショー会場になった。2007年10月20日に開幕した第20回東京国際映画祭。メイン会場となる六本木ヒルズの脇のけやき坂通りには200メートルにおよぶレッドカーペットが敷かれ、華やかなオープニングイベントが開かれた。20周年にちなんで、今年20歳を迎えた女優・長澤まさみが開会宣言。その後、長澤まさみを先頭に、宮沢りえ、広末涼子、竹内結子らがレッドカーペットを行進した。
長澤まさみの登場で「ウォーッ」という喚声
日本映画を代表する俳優、女優の登場に会場が沸いた。最初に登場したのは長澤まさみ。その姿が見えると観客からは「ウォーッ」と喚声があがった。長澤は胸元の開いたドレスで登場。セクシーだが、上品なグレーのドレス。観客に笑顔を振り向きながら、堂々とカーペットを歩いていた。
「ザ・シンプソンズMOVIE」で声優を務めた和田アキコも所ジョージらとともに登場。和田は普段とあまり変わらぬラフな服装だったが、終始ご機嫌に手を振って観客の声援にこたえていた。
「オリヲン座からの招待状」に出演の宮沢りえは、監督の三枝健起と共演した加瀬亮の二人の腕をしっかり組んで登場。赤いスパンコールをあしらったドレスに、ボブカットが良く似合う。落ち着いたたたずまいに“大人の女優”のオーラを感じさせた。
また、コンペティション作品「ハブと拳骨」の宮崎あおいも黒いドレスで登場。笑顔がかわいらしく、しかし、大人の女性といったいでたちだった。
竹内結子「スリルと人間ドラマ、感じてほしい」
「子猫の涙」に出演した広末涼子は黒いドレスで登場。共演した山崎邦正はこういう場には慣れていないのか、広末の横で終始緊張した面持ちで拍手を送り続けていた。
映画祭のオープニング作品「ミッドナイトイーグル」からは、大沢たかお、竹内結子、玉木宏らが登場し挨拶をした。
大沢は「今日はどうもありがとう。こんなにたくさんの方に、お越しいただいて、本当に感謝しています」と堂々とした態度。竹内は「楽しんで演技することができた。スリルと人間ドラマを感じてもらいたい」と笑顔で映画をPRしていた。子役の佐原弘起も「ちょっぴり悲しいが、とってもいい映画だと思います」と元気に挨拶。玉木は「出演できて、ここに立てて光栄に思っております」と感無量の様子だった。
東京国際映画祭は10月20日から28日まで、渋谷Bunkamura、TOHOシネマズ六本木ヒルズを中心に開催される。メインのコンペティション部門では、世界600以上の候補作から厳選された15作品が上映され、最高賞の「東京サクラグランプリ」が選ばれる。