「もう1度、謝罪会見をやるべきだ」「もう見たくもない」。10月17日午後5時過ぎ、東京・文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われた亀田家の「謝罪になっていない謝罪会見」に、「街の声」はこんな反応が多かったという。
番組は、その亀田家の謝罪会見を一部再現。会見場にあれわれた丸刈りの大毅選手(18)、父親の史郎氏(42)、所属する協栄ジムの金平桂一郎会長(41)。下を向いたまましばらく間を置いたあとで、史郎氏が意を決したように「これから一歩一歩やっていきますので、今後ともよろしくお願いします」と頭を下げた。
右隣に座る大毅選手は終始下を向いたまま無言。突然、司会者が「大毅選手はこれで退場させていただきます」。この間たった2分、いったい何しに来たのか、丸坊主の頭を見せに来ただけとは、と唖然。
このあと記者の「『タマを打ってしまえ』と反則を指示した疑いについては?」が質問すると、史郎氏は「それはしていません。どう捉えようと自由やが、ポイントを取られているので悔いのないようにやれと。(反則の指示は)おれらは言ってません」。
また「これまでの言動やパフォーマンスをどう思うか」の問いに、史郎氏は「とりあえず自分たちのスタイルを続けていきます。反則はしないように指導していきます」。フォローするように金平会長が「結果がすべて。負けたのだからどんな批判も仕方がない」。
これでは謝罪会見というより「開き直り会見」。いくら本人が「言ってません」といっても、試合中に反則を指示する史郎氏の声が捉えられており否定しようがない。金平会長の「負けたのだからどんな批判も仕方がない」というコメントもおかしい。ボクシングの世界タイトルマッチで前代未聞のプロレス反則などで咎められているのがわかっているのか。
小倉も「むしろ(会見は)やらない方がよかったのではないの?」。スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏は、電話取材に「処分を真摯に受けとめていないのではないか」と怒る。
会見はわずか10分足らずで終了、6時30分すぎ大毅選手は報道陣が待ち構える自宅に戻った。「走って逃げるように自宅に入ったそうですから、いったい何だったのでしょうかね」(小倉キャスター)。
スタジオに生出演した東日本ボクシング協会の大橋秀行会長も「あのあと協会に数百本の電話があり、対応した2人の女性はノイローゼになりそう。いい加減にしてほしいとこぼしてました」。
一方、この会見を聞いた対戦相手の内藤大助選手(33)は「謝罪しに来るのであれば受け止めたいと思う。一声かけることによって戻るのであれば嬉しい」と、対照的なコメント。
これには女優の眞鍋かをりが「大人の対応というか、あまりにもかけ離れている。私のまわりでは、だんだん内藤選手を好きになっていく現象が現れています」と絶賛した。