中国産のそうめんを奈良の有名な「三輪そうめん」に偽装したとされる会社の社長が、逮捕直前のインタビューに応じて逆ギレしていた。
とにかく容疑者がしつこく訴えたのは、『「三輪そうめん」と偽って売ってない』ということ。自分が売ったのは「三輪山本舗そうめん」であり、「手延べであるとか、奈良県産だとかは書いてない」「安くて美味しかったら、ええんちゃいますの。マスコミの取り上げ方は心外や!」
「何を開き直ってるか、よくわからない。消費者が誤解するかどうかが問題。明かな犯罪ですよ」(石丸幸人弁護士)
「美味しいかどうかではなく、中国産の表示を隠したことが問題だ」(鳥越俊太郎)
スタジオでは袋だたきにあったが、容疑者の気持ちはわからないでもない。
この「三輪山本舗そうめん」、問題のモノとは別に、岡山県の「株式会社三輪山本舗」というところが販売しているそうだ。容疑者は同社のパッケージデザインを流用し、会社名は「三輪山本舗株式会社」としていたんだとか。つまり、中国産の表示を隠して、「三輪山本舗そうめん」(三輪そうめんではなく)のニセモノを売ったわけだ。
ところで、“本物”の「三輪山本舗そうめん」は国産らしい。だが、こちらは「三輪そうめん」と誤解されてはいないのか。それもちょっと気になるところではある。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト