「60歳過ぎの男が、なぜかこんな所へ入っていきます」と、カメラがあるビルの入口に入ろうとする男の後ろ姿を映し出す。10月4日午後7時過ぎ、陽の落ちるのがすっかり早くなった都内の盛り場。男は、芸能リポーターの前田忠明。
中高年の夜遊びか?と見ていたら、入った先は、田原俊彦が出演中のライブハウス。しばし、若者たちの間で踊る初老の前田を映した後、突然「トシちゃん」こと田原が「10月4日を『104』で『トシの日』にしたい」と宣言した。
何のこと?と思っていたら、実はこれ、日本記念日協会という団体が行っている記念日登録。5万円出せば誰でも「記念日」を登録できるという代物で、新商売としてはちょっとしたアイデアだ。
芸能人で、すでに記念日登録しているのは、北野武の「2月10日」。彼の原点である「ツー(2)ビート(10)」のゴロ合わせという。ガッツ石松は「4月11日」、ライト級タイトルマッチで逆転KO勝ちした日だ。
しかし、納得できない小倉智昭キャスターは「記念日協会と言ったってわからないよ」「誰が認めたの?公的機関でもないのに」。ニューズウイーク日本語版編集長の竹田圭吾も「何の得があるの?」。
協会のホームページに記念日の名称、日付、由来が登録され、協会独自のカレンダーに名前が載るそうだ。
佐々木恭子アナが「小倉さんも自分の記念日をつくったら?」と言うと、小倉は「オレはつくらないよ。協会つくる方がいい」。このヤリトリを聞いていた笠井信輔アナが「さすがボスはスケールが違う」と、ヨイショした。