NHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」が10月1日から始まった。
その前の「どんど晴れ」は長門裕之さんの演技に感服したぐらいで、それほど好きになれなかったが、今度は落語がテーマ。主人公が女流落語家を目指すという内容なので、どんなものかと思って見てみた。
新鮮だったのは、なかなかクセのある役者を揃えていたことだ。落語好きのおじいちゃんに米倉斉加年。おばあちゃん役が江波杏子。そしてナレーションが上沼恵美子だ。NHKの朝ドラにしてはクセのあるキャスティング。そこは面白いと思った。
でも、最初で判断してはいけないと思うが、ドラマ自体はたいして面白くなさそうだ。落語家になっていくところまでいけば見どころもあるんだろうが・・・。時代考証もちゃんとやってしっかり作っているようだが、厳しい船出だと感じた。
視聴率のほうも、関東では17.1%と史上3番目の低さ。理由はいろいろあるんだろうが、一つは、朝の8時15~30分という「枠」が昔と違って、そんなに集中してテレビを見る時間ではなくなってしまっているのが大きいだろう。枠自体の賞味期限が切れている。だからテレビドラマというよりも、ラジオドラマに近いものにしたほうが面白いんじゃないかと思うんだけど、どうかな?
ちなみに番組のサブタイトルは「笑う門(かど)に福井来(きた)る」。なんだこりゃ、いくらなんでもダサいんではないか! まあ、地元の福井の人たちは喜ぶんだろうが・・・
クセのある 役者揃えて 福くるか?