昨日(9月26日)の福田内閣の初閣議後、「福田さんはどちらかというとボケキャラ、官房長官はツッコミで、いいコンビ」と"名言"をはいた渡辺喜美・金融・行革担当相がナマ出演した。
組閣前に「わたしは入閣しない方。政治家の直感です」と言っていたのが、見事はずれて再任となった。安倍首相の辞任表明直後、カメラの前で「こころざしは…」で絶句して、涙ぐんで「一つです」と言った人だ。
「直感は外れましたね。電話はないと思ってた?」とみのもんたが聞く。
「直前に電話がきました。やってくれるかい? はいわかりましたと」と渡辺大臣。「法律は通したし、しかかかっている仕事も進めているし、二つ返事で」
みのは「天下り、お役人、いい加減にしてくれ」とフリップを出した。国所管の公益法人6776のうち、天下り理事が3049法人、8054人という実態。「これが2、3年で2千万だ3千万だという退職金をもらう」
渡辺氏は「根本にメスを入れる。年功序列と肩たたきが元ですから、これをやめさせて定年まで勤めるように、リストラもやらないわけにはいかない」とはっきり言う。
「福田さんはお役人には甘いんじゃないかと思われていた」(みの)
「だから、渡辺さんは残らないだろうと言われていたんだが、突破力と個性では舛添さんと渡辺さんしかいない。それを外したらまずいということでしょう」(嶌信彦)
ここで国交省のキャリアから舞台俳優に転身した早坂実が口をはさんだ。「安倍内閣が通した法案は本当にきびしい天下り改革ですよ。一点だけ、2千万、3千万の退職金ということはありませんから」
しかし、渡辺大臣は「民間なら子会社でも儲からなければつぶしますが、税金で作って人事の一環にされたら、ムダはなくならない」という。
毎日新聞の与良正男が「渡辺さんが再任されて、役人もあきらめた」と水を向けたが、「いやいやまだ抵抗はあります。いま独立行政法人をしらみつぶしに調べてますが……」
みのの「金融・行革はスパーッとやってほしいですね」に「やります」
ここでみのはご祝儀にか、31年前の写真を持ち出した。福田赳夫内閣のひな壇写真の厚生大臣が父の渡辺美智雄。「因縁ですね」。「総理もよく覚えていて、いやー渡辺さんの親父ってはげしい人だったからね、と言ってました」にみな大笑いだった。
話の最後は解散の見通しになった。与良が「解散カードを(民主党でなく)福田さんが握ったのが大きい」と言うのに、「案外早いかもしれませんね」