赤江キャスター初め『スパモニ』のスタッフは、猛暑の疲れが出でいるのではないのか。今朝の『スパモニ』は番組後半で、飛騨高山の温泉騒動を取り上げたが、他局が流した内容とほとんど変わらない、二番煎じではないか。
この温泉騒動は、岐阜の「小京都」といわれる観光スポット・飛騨高山で飛び出した「温泉が枯渇する恐れがある」という騒ぎ。井口成人リポーターが取材した。
この温泉地は20年前に温泉が出て以来「美人の湯」と呼ばれ、「日本の温泉100選」でも15位に選ばれた評判の湯。騒動の発端は最近、東京の業者が温泉の掘削工事をはじめたことから。
そこは、すでに地元の温泉業者が今年1月に温泉を掘り当てた場所から260メートル、同じく温泉施設のある地元のホテルから300メートル足らずしか離れていない場所。地元では「あまりにも近すぎて温泉が枯れてしまう恐れがある」と危機感を募らせているのだという。
岐阜県の行政指導で「新たに温泉を掘削するには、500メートル以内に既存の源泉がある場合、持ち主に同意を求める」ことになっていた。地元の業者は同意しなかったのだが、相談を受けた県が掘削許可を出したことから騒ぎが大きくなった。
もともと、「同意を求める」というこの行政指導は法的拘束力はない上、「既存の業者保護は違法」とした水上温泉掘削訴訟もあって規制はむずかしい。
取材した井口が、タレントの伊集院光に名指しで「温泉は誰のものでしょう?」に、伊集院が「ボクに聞くのは間違い」。割って入ったアーチェリーのメダリスト、山本博が「地元にどれだけ還元するかが大事」とズレた発言を。「枯渇の恐れ」が騒ぎの原因なのだから、掘削に成功しても共倒れの可能性あり、還元云々どころではない。
しかも、この話題は9月2日のTBS『噂の!東京マガジン』で放映済みの「飛騨の高山の温泉!過密掘削で騒ぎ」と変わらない。少し視点を変えるとか、工夫があってもいい。