衆参ねじれの荒波のなかをスタートした福田内閣。蓋をあけてみれば、閣僚17人中留任が13人、横滑り2人、新任はわずか2人だった。福田首相は「背水の陣内閣。(改造は)必要最小限にとどめた」と。「事務の官房副長官を変えたのが最大のポイント」と岸井成格はプロの視点をいうのだが‥‥。
スタジオには後藤田正純(自民)、河村たかし(民主)の両氏が並んだが、早速火花が散った。
後藤田は「このまま選挙を闘うわけにはいかないと思う。年明けくらいにもう一回組閣して、福田色が出てくる。そこでどんなパンチを出せるか、国民に示せるか」といったが、河村はぼろくそだ。
「(来春の)予算のあとまでやられるといかんわな。予算までが勝負でしょう。今度は参院で証人喚問の連発でボンスカやる。(伊吹)幹事長(の事務所費問題)だって、松岡さんの件で隠れてまったが、そういう人を出してくるなんて、なめとうんか」と例によって名古屋弁。
さらに閣僚を眺め回して「平安時代みたいで、親が、おじいちゃんが、総理大臣でなきゃいかんのかとか。子どもに夢をもてったって無理。貴族の政治ですね。民主党は庶民の味方」。そこでみのが(1月に議員宿舎を出ている河村に)「いま家賃いくら払ってんです?」「7万5000円」に大笑い。
さて、野党幹部や識者の目。1ヶ月前の安倍改造内閣のときは「安倍カラー出せない内閣」などさまざまなネーミングが出たが、今度もバラエティ豊かだ。
「改造という名に値しない。安倍おさがり内閣」(共産党・市田書記局長)
「常識すぎる非常識」(民主党・鳩山幹事長)
「自民党の自民党による自民党のための内閣」(社民党・福島党首)
「いまがピーク。これから転げ落ちていく」(田中真紀子代議士)
産経新聞からは
「幕の内弁当内閣。おかずはそろっているが一品一品に個性がない」(田原総一郎)
「尻ぬぐい内閣。小泉の格差、安倍の放りだし、それと派閥の修復」(荻原博子)
スタジオでは
「重量ディフェンス内閣。守りを固める」(岸井)
「大勢(おおぜい)復古内閣。注目は大政奉還があるかどうか」(荒俣宏)
これに河村が「大政奉還は民主党がもぎとらねば」と口をはさんだ。
ついで「朝ズバッ!」が聞いた街の声。
「独自の色が、多分ない」
「おじいさんばかり」
「重厚な布陣」
「変革は期待しにくい」
「舛添さんに期待。がんばって」
同時に聞いた支持・不支持は、50人に聞いて25対25だった。
これをみて、みのは「国民はいい政治、してほしいと思ってますね。国民はいらいらしているんです」
なにはともあれ、船出した福田新内閣。あなたなら、どんな命名をするだろうか?