地球の裏側・ブラジルで開催された世界柔道。最初は日本選手がどんどん負けちゃうのでどうなるのかと思ったが、最後のほうで金メダルが3つ取れてホッとした。特に谷亮子がすごく強かった。もう「YAWARAちゃん」ではなく、「YAWARAさま」と呼びたいくらいだ。
だけど今回の世界柔道を見ていて、「日本的な柔道」はどんどんなくなりつつあるんだと寂しい気持ちになった。一本勝ちにこだわるのでなく、ポイントを積み重ねていくヨーロッパ的なスタイルに完全に移行している。柔道着もハデハデで、広告が入っているのが当たり前になってしまった。
柔道からJUDOへ。日本人としては極めて不愉快だが、国際化とはそういうことなんだと思う。今後はほかのプロスポーツみたいにランキング制が導入されて、プロ化していくんだろう。そのうち真っ赤な柔道着が登場する日も近いかもしれない。
伝統と国際化とのジレンマという点では大相撲も似ている。横綱を始め外国人力士がどんどん増え、日本的なやり方だけでは通用しないようになってきた。相撲も柔道と同じようにワールドワイド化していくとすれば、変わっていかざるをえないんじゃないか。
世界一 強い女は 北京まで