台湾産ウナギなのに「宮崎県産」と偽装ロンダリング

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   「地下水で育てていますから柔らかくておいしい。ビタミンDもたっぷりです」。東国原知事が、宣伝に努めた宮崎県産のウナギに台湾産ウナギを故意に紛れ込ませていた疑惑が浮上している。『スパモニ』は、この「宮崎産ウナギ」の産地偽装疑惑を再び取り上げた。

中国、韓国では、偽物と分かって道具として使っている

   このウナギの産地偽装疑惑は今年6月、テレ朝の追跡取材が奏功し、発覚したスクープ。これまで分かったのは、宮崎県下の2養鰻業者が台湾から輸入したウナギが加工業者を経由する段階で国内産に偽装され、かば焼きなどで販売されていた疑い。

   農水省がこのほど、九州4県と合同で、10数業者に立ち入り検査を行った。現在も調べが続いているが、業者は偽装を認めているという。

   国産ウナギと台湾産ウナギでは、流通段階で1キロ当たり300円から400円の価格差があり、「国産」と偽装するだけで大きな利益を得る。とくに宮崎県は、"東国原効果"もあってか、国産ウナギの産地として急成長しており、全国3位に浮上している。

   そうしたなかで、台湾産ウナギの加工品に、東国原知事のイラストが描かれた「宮崎県産シール」を張って売られている疑惑も出ている。このシールは3万円出せば1年間誰でも自由に使えるもので、知事のお墨付きであるシールが「産地偽装ロンダリング」の道具に使われた疑いがあるというものだ。

   当の東国原知事は「偽装があるかどうか、まだはっきりしない。事実なら国と連携し対応を取りたい」と以前の勢いはどこへやら。

   この番組の後、「スパモニ」は、中国・広州にある偽ブランド商品の秘密工場の映像をもとに、中国の偽ブランド事情を取り上げた。ある日本人ジャーナリストが潜入撮影したものだが、内容は、以前テレ朝で放映したのとまったく同じもの。再放送だ。

   この日のゲストコメンテーターは、東国原シールを使ったウナギの「産地偽装ロンダリング」には発言しなかった。しかし、中国の偽ブランド商品には鳥越が「中国、韓国では、買う方が偽物と分かって道具として使っている。売る方も、偽物を"売り"として売っている」と、"偽ブランド商品擁護"と受け取られかねない発言。

   もし事実なら、偽物を本物と偽って利益を得ている日本の養鰻業者は悪質だが、中国の業者も本物のメーカーから言わせれば悪質極まりないはず。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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